【簿記3級+α編】B/S(貸借対照表)細かい項目を簡単に解説

簿記3級/ネット試験



B/S(貸借対照表)について

 

関連記事でも紹介しましたが、

B/S(貸借対照表)とは企業の財政状態を表すものです。

資産がどれくらい?

負債がどれくらい?

純資産がどれくらい?

といった内容を示したものになります。

資産や負債は、より細かく見ていくとさらに分類することができるので

分類した内容を解説していきます。

資産

資産は考え方として、「その資産がいつ回収できるか?」で細く分類されます。

資産の回収?ってどういうことと思われる方がいらっしゃるかと思いますが、

身近な例で言えば、”家のローン”です。

家を購入する時に大抵の場合にはローンを組みますが、35年ローンで組む場合には

35年で回収できるというような考え方になります。

つまり、資産を回収できるのは35年後ということになります。

それでは細かく見ていきましょう。

流動資産

流動資産とは、「約1年以内に回収できる資産」となります。

読んで字のごとく、流動的な資産となります。

内容としては、現金や売掛金、商品などが当てはまります。

売掛金:商品を掛け売りにした時の代金請求権
商品を売って掛けにすることで後でお金をもらう権利のこと
こういったものはすぐに回収することができるので、流動資産とされます。

固定資産

固定資産とは、「長期にわたって回収できる資産」のことで、

一般的に「流動資産以外の資産」と言われています。

内容としては、建物(家、ビルなど)や車、備品(パソコンなど)が当てはまります。

負債

負債とは、お金などの企業が支払わなければならない義務のことです。

返済しなければならない債務のことでもあります。

負債も細かく分けることができ、その考え方としては、

返済期限はどれくらいの期間なのか?」です。

資産のところでも家のローンのお話をしましたが、

「ローンを組む=お金を借りる」ということなので、家をローンで買うと

負債にもなります。

それでは、細く見ていきましょう。

流動負債

流動負債とは、「1年以内に支払い予定のある負債」のことです。

内容としては、短期借入金(1年以内)や買掛金などです。

買掛金:商品を掛けで仕入れた時の代金支払い義務
商品を仕入れた場合に後で支払う義務のこと

固定負債

固定負債とは、「長期で返済予定の負債」のことで、「流動負債以外」のことです。

内容として、社債や長期の借入金(1年以上)などです。

社債は会社が発行する債券のことで、国が発行すると国債になります。

会社が事業を拡大する際の資金調達などに使用されます。

純資産

純資産は、「資産ー負債」の結果になります。

細く分けられたりしませんが、補足程度にどのようなものがあるのかだけ紹介します。

資本金:株主からの出資された金額
利益剰余金:事業や商売などによって増やした金額

また、「資産ー負債」がマイナスになった場合のことを「債務超過」と呼びます。

この債務超過が1年超えると上場企業は上場廃止になる場合があります。

以上、参考になれば嬉しいです。



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