Fast Fitness Japan(エニタイムフィットネス)の財務諸表レビュー2023:投資家が知っておくべきポイント

どんぐり投資

こんにちは、くりのすけです。

私が持っている「Fast Fitness Japan(FFJ)」が2023年5月15日に発表された2023年3月期の決算があったので、収益性と成長性についてのポイントを解説します。

ちなみにFast Fitness Japanは「エニタイムフィットネス」を日本で運営する会社です。

時期としては、「2022 年4月1日〜2023年3月31日」までです。

決算時の株価状況と分析

決算短信が公開されたのは5月15日です。

その前後での株価の動きはこんな感じでした。

まとめると以下のようになります。

  • 第3四半期決算発表日〜決算発表日まで「株価上昇
  • 決算発表日以降、「株価下落(急落)」
  • 一時株価1800円台まで上昇
  • 1200円台まで下落

5月のGW以降は、コロナの分類が「5類」に変更になり、フィットネスへの戻りの期待がかなり増えたと推測しています。

しかし、決算の結果では悪くはないけど、期待以上ではない結果になったため、急落することとなったと思われます。

後の祭りですが、決算発表前が売り時だったのかもしれませんね。

それでは、次に店舗数と会員数に分けて分析していきます。

店舗数の状況と分析

※増加率計算式:(今期ー前期)÷前期

上記の表が、2022年4月1日〜2023年3月31日までの店舗数をまとめた表になります。

第3四半期→決算期の店舗数は

  • 店舗数合計:1068店舗
  • 増加店舗数:+13店舗
  • 店舗増加率:+1.23%

という結果になりました。

決算発表の中にもありましたが、競合他社が多くなり、店舗の獲得が難しくなってきている様子が店舗数増加で確認できます。

最終的なこの1年での増加も「6.59%」と前年の10%からかなり下がっています。

店舗数はかなり苦しい状況です。

会員数の状況と分析

上記の表が、2022年4月1日〜2023年3月31日までの会員数をまとめた表になります。

第3四半期→決算期の会員数は

  • 会員数合計:74万人
  • 増加会員数:+3万人
  • 会員数増加率:+4.23%

という結果になりました。

会員数は増加しています。

この1年の増加率を見ても「14.73%」と前年の15%と変わらない数字になっており、会員数の方は好調と見えます。

B/SとP/L

決算のB/SとP/Lを確認すると以下のような結果でした。

B/Sは、全て前年と比較しています。

B/S
  • 総資産:約211億円 -1%減少
  • 負債:約99億円 -15%減少
  • 純資産:約112億円 +16%増加

P/Lは、全て前年と比較しています。

P/L
  • 売上高:約147億円 +12%増加
  • 営業利益:約33億円 +14%増加
  • 経常利益:約34億円 +15%増加
  • 当期純利益:約19億円 +12%増加

知っておくべきポイント

以上の決算情報を踏まえた上で知っておくべきポイントとしては、

  • 株価が下落しているが、売上高過去最高で純利益も増加している
  • 負債が減少し、純利益が増加していることで財務状況が改善されている
  • 会員数が伸びており、74万人に達している
  • 店舗数の増加率が減少傾向

業績的にも財務的にもかなり良い経営状態といえます。

ただ、株価は決算以降下落してしまっているので、逆にチャンスとも思えます。

懸念点があるとすれば、競合や電気代などの高騰で店舗の増加率が減少していることです。

特にFC店は増えれば増えるほど、FFJ自体のロイヤリティ収入が増加していくので、この増加率が低下すると売上が今後伸びて成長するのだろうかと疑問になります。

この懸念が払拭されれば、今の経営状態であれば株価も伸びていくと推測しています。

私はFFJの株を買った時に最低1年は継続して持ち続けると決めているので、まだ様子を見ているところです。

今後も各決算ごとにレビューしていきます。

読んでいただきありがとうございます。

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