キャッシュフロー計算書とは?
つまり、お金(≒現金)の出入りの詳細がわかる計算書です。
もちろん、バランスシート(B/S)でもこれは見ることができますが、詳細な現金の出入りを見るにはキャッシュフロー計算書をみないと分かりません。
そして、このキャッシュフロー計算書には3つあります。
- 営業キャッシュフロー
- 投資キャッシュフロー
- 財務キャッシュフロー
1つずつ解説して行きます。
営業キャッシュフロー
これは、「その会社の本業でのお金の流れ」が記載されています。
例えば、
「いくらで商品を仕入れて、いくらで商品を売った」
「従業員にいくら給料を支払った」
「家賃などにいくらかかった」
などまでそのお金がどのように使われて、生み出されたかが分かります。
つまり、会社の稼ぐ能力がここでわかるといわけです。
簡単に言えば、営業キャッシュフローが「+プラス」なら本業でちゃんと稼いでいるということです。
投資キャッシュフロー
これは、「その会社の資金をどのように投資や運用しているかのお金の流れ」が記載されています。
例えば、
「工場や設備に資金を使って投資する」
「他の会社の株を買う」
など投資に関連するお金の流れになります。
製造業などで言えば、「設備投資」などを行なっているかをみることができます。
簡単に言えば、投資キャッシュフローが「ーマイナス」であれば、投資がされているということです。
財務キャッシュフロー
これは、「その会社の資金調達のお金の流れ」が記載されています。
例えば、
「銀行からの借り入れや返済」
「社債発行による収入」
などの資金繰りに関するお金の流れになります。
ここが「+プラス」であれば、どこからか資金調達をしていることになります。
フリーキャッシュフロー
四季報や色んな企業の財務情報を見ていると、「フリーキャッシュ」という言葉が出てきます。
私も初めは自由に使えるお金の流れなのか程度にしか考えていませんでしたが、ちゃんとした計算式があります。
簡単にいうとフリーキャッシュフローが安定していれば、かなり優良な経営をしているとも判断できます。
さすがに毎年フリーキャッシュフローが「ーマイナス」になっていると、倒産する可能性も出てきます。
初めて買った日本株
2022年8月に初めて日本の個別株を買いました。
これまでは「積み立てNISA」でインデックスファンドを買っていただけのですが、レベルアップするために買いました。
ただ、個別株は初めてだったので、100株だけです。
買った株は
“Fast Fitness Japan株式会社”
買った株の情報はこちらです。
【Fast Fitness Japan株式会社】
銘柄コード: 7092
市場:プライム市場
- フィットネスジム”エニタイムフィットネス”を運営する会社
- 売上は主に「直営店舗収入」「FCのロイヤリティ」がメイン
- 24時間型フィットネスジムで全国全世界どこでも利用可能なジムを展開
- 2022年3月時点で全国1000店舗を達成
- マシンジム特化型で、プールなどがなく固定費が少ない
- 24時間型&無人化も可能
- コロナ禍でも営業
なぜ、この株を買ったのか?
私は2019年からエニタイムフィットネス会員です。
仕事柄出張ばかりなので、各地のエニタイムフィットネスを利用しています。
そんな中で、どこの店舗でも毎回新しく入会する手続きを見ています。
さらに、最近は50代以上の方が夫婦で入会しているのを見たり、トレーニングをしている方を見ており、年齢層が幅広くなっている印象を受けているからです。
もちろん、自分が利用しているサービスなので、かなりバイアスがかかっていますが、財務的にも問題ないと思い、購入しました。
しかし、買った直後は株価が上がっていたのですが、今では下降気味でマイナスです。泣
ただ、「この会社の四季がどうなのかを判断するために1年は持ち続ける」と決めて買ったので、まだまだ保有し続けます。
キャッシュフロー計算書を分析
株を買った当初は多少の財務分析(B/SとP/L)を見てから購入しました。
ただ、当時はあまりキャッシュフロー計算書がどんなものかを正確に把握していなかったため、見ていませんでした。
そこで、学び直しも兼ねて勉強して私なりに分析してみました。
営業C/Fの分析
2021年3月期と比べると2022年3月の営業活動によるキャッシュフローは増えています。
こちらに関しては、+プラスなので本業で稼げていると言えそうです。
投資C/F&財務C/Fの分析
投資活動によるキャッシュフローは、前期より金額は減っていますが、“ーマイナス”ですので、投資も正常に行えていると言えます。
特にフィットネスジムなので、「有形固定資産の取得による支出」は必ず増えていくことでしょう。
財務活動によるキャッシュフローは、前期は「株式の発行による収入」があったため、“+プラス”になっていますが、2022年3月期ではそれがありませんでした。
フリーキャッシュフローの分析
ここまでのキャッシュフロー計算書をみてきたので、今度はフリーキャッシュフローを計算してみます。
ここからわかるのは株式発行をすると一時的にフリーキャッシュフローが下がってしまうということですね。
しかし、2022年には“+プラス”になっているので、資金に余裕をもった経営をできていると判断できます。
ただ、そうなってくるとさらに過去のフリーキャッシュフローはどうなっていたかが気になります。
2020年3月期を調べてみると
つまり、時系列でみるとフリーキャッシュフローは増えていっている傾向です。
これはかなり良い傾向ではないでしょうか。
2023年3月期の決算が楽しみですね。
全てのC/Fを分析した結果
2022年3月期 | 2021年3月期 | 2020年3月期 | |
営業C/F | + | + | + |
投資C/F | ー | ー | ー |
財務C/F | ー | ー | + |
フリーキャッシュフロー | + | ー | ー |
年代別に“+プラス”と“ーマイナス”で表にすると上のようになりました。
2022年に近づくにつれて、フリーキャッシュフローが“+プラス”になってきています。
「本業で稼げている」「投資も実施できている」「フリーキャッシュフローが“+プラス”」
この3つが2022年になって達成しているということは、成長してきている証拠でもあります。
あとは、2022年と同様に2023年3月の決算も同じであれば、さらに成長しているといえるでしょう。
私は株を買うときにここまで調べていませんでしたが、かなり良さそうです。
ただ、株を買うタイミングは失敗して高値で買ってしまいましたが( ; ; )
自分が買うときに決めたルールに従って、様子をみていこうと思います。
読んでいただきありがとうございます。
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